蝋燭

久しぶりにお香を焚いている

匂いって1番その人に残るものだと思う。なんだか最近は自分に残ったもの、残らないものばかり考えているな。

 

ハンバートハンバートのまぶしい人という歌は、なんだか自分の奥深くにずっと残り続けてしまう。夢の中ではうまくやれてた、夢の中でしかうまくやれないんだ。そういう気持ちは確かに存在する。

 

 

私、お金を稼ぐことに深い関心を抱けないのだけれど、それは食べることに苦労したことがないからかもしれない。大学の費用は奨学金だからまだ払っていないしご飯は食べられているし。それからたぶん夢を見ているのだと思う。でも私はそうやって夢を見ている自分のことが好きだし、そういう自分はなくなりたくないと思う。

 

でももし社会に出てお金を稼ぐことに向き合っていくうちに、どうしても利害とかで考えるようになってしまったとき、きっと私は今のこの自分がまぶしくなるんだと思う。過去の自分自身をまぶしい人として見てしまうようになるんだと思う。

 

そうしたらもう戻れなくなってしまうのかな。まぶしい人は今もたくさんいる。だけどもし過去の自分に憧れるように、羨むように、妬むようになってしまったら、そのとき自分はどんな気分になるのだろう。

 

 

最近寝る前にろうそくをつける。その炎は好きなのだけれど、まぶしいと思うときもある。でもやっぱり消えてしまうのは嫌だな。